考えすぎるからとことん考える日々

考えすぎることがコンプレックスな人間が開き直った結果。世の中の色んなことについて考えすぎようと思います。

縁。

私は中高一貫校にいたので、最大6年の付き合いの友達がいることになる。


そんなところで私は5年付き合いのある人がいた。


いつだって無意識の内にある感情は恐ろしい。私は卒業した後にやっとその人のことがずっと嫌いだったのだと気づいたからだ。


思い出せば、その人とはいろんなことがあった。


迷惑をたくさんかけた。その度に「また怒られる」と思っては恐ろしかった。(なんで友人でい続けてくれたのか全く分からない。)


先程「嫌い」と書いたがそれは間違いだ。「怖い」が正解だ。


私は怒られるのが怖かった。私はその人にとって「宇宙人」だったらしく、その人が理解できない行動をたくさんとっていたらしい。その度に冷たい目で見られた。友達の多い人だったから、周りにはいつも人がいた。私でなくても。私が何かおかしな行動をとる度に、その周りにいるたくさんの人の前で怒られた。一応、その場は「面白い出来事」で収まった。私は毎日学校に行くのが嫌だった。


中でも1番傷ついた出来事があった。


修学旅行のときだった。2人班を組んで自由行動する時間があった。私は当然のようにその人と行動した。


でもその人は他クラスにも友達がいっぱいいたから、私と話すわけでもなく、色んな人と話していた。


その時、とある他クラスの6人ほどのグループと出会った。写真を一緒に撮る流れになった。


グループのうち1人が私に言った。「ちゃこもいっしょに撮る?」


私が遠慮しようと思い、声を出しかけた時だった。


あの人は言った。




「いいよ。」


拒否されたのだ。


その場は笑いに包まれた。「なんでお前が言うの(笑)」「ちゃこが決めるんじゃないの(笑)」


その人は何も言わずに笑っていた。


私はすぐにその場から離れた。私は写真に入らなかった。


その後2人で商店街を歩く時があった。


「さっきはいいよとか言っちゃってごめんね!」


満面の笑みだった。


どういう感情で言ってるのか分からなかった。


だから私も満面の笑みで「いいよ!」と言った。




きっと酷い顔で笑っていたに違いない。




帰りのバスで隣の子に隠れて泣いた。




家に帰って思い切り泣いた。今までで1番泣いた。




修学旅行では、普段学校で見えない部分も見る。


その見えない部分さえ、私はあの人をイラつかせてしまったのだろう。


そうは言っても、辛かった。


あの人の理解できない行動が私には分からなかった。どういう行動があの人をイラつかせるのか、分からなかった。


だから苦しかった。


だから泣いた。





その人とは卒業式の後一回遊園地に行ったきり連絡を取っていない。


二回ほど連絡は来たけれど、全て無視した。


縁を、切った。私から。


きっと私のした事は間違っている。だけどもう本当に限界だった。


あの人には良いところがたくさんある。


社交的で、悪口も言わないし、みんなと分け隔てなく接する。


そんな人をいつもイラつかせていたのはきっと私の何かが悪かった。それを分からなかった事も悪かった。


あの人は今、何をしているのだろうか。


もしもう一度会ったら、また怒られてしまうのだろうか。


「なんで連絡したのに返事しないの!?」と。


仕方ない。


でも私はあの時から変わった。


強く、なった。


だから、いつか会った時はこう言いたい。


「今まで仲良くしてくれてありがとう、もう縁を切ろう」と。